歯周病治療

PERIODONTAL

歯周病を大学院で学んだ医師の
経験豊富な安心な治療をご提供

歯周病に不安を感じる患者様へ

歯周病はプラーク(歯垢) 中の歯周病関連細菌の毒素が歯周組織を刺激し、 歯肉の炎症を起こし、歯を支えている 骨を溶かしていく病気です。また、今まで歯医者に縁がなかったような方でも、突然発症することがあり、 若いうちから進行する方も少なくありません。 当院の院長は、大学院で歯周病を専攻して学んでおります。患者様に歯周病について分かりやすく説明を行ない、精密な技術を取り入れながら治療を行っています。

こんな症状はないですか?

  • 歯みがきをすると出血する事がある
  • 口臭が強い
  • 歯ぐきが赤く腫れている
  • 歯が前より長くなったように見える
  • 歯がグラグラしている
  • 朝起きたとき、口の中がネバ付く
  • 歯ぎしりや歯の食いしばりがある
  • いつも口呼吸している
  • 歯と歯の間に食べ物がよくはさまる
  • 喫煙者である

なぜ歯周病になってしまうのか

細菌

口の中に存在する数百種類の細菌が、歯肉や歯槽骨に侵入し、炎症を引き起こします。そして炎症が生じると、細菌の増殖をさらに加速させ、歯周組織への攻撃力を強める悪循環を生み出すのです。

歯垢や歯石

歯の表面に付着する歯垢や歯石は、細菌にとって格好の隠れ家です。これらの細菌の巣窟を放置すると、歯周病は着実に進行し、取り返しのつかない事態を招く可能性もあるのです。

歯周病の進行度

  1. 歯肉炎

    歯ぐきに炎症が起きて、赤く腫れている状態です。歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」が3mm以内。ご自宅での丁寧なブラッシングを続けて、歯科医院で歯垢や歯石を取り除くことが大切です。

  2. 軽度歯周炎

    歯を磨いていると出血することがあります。歯周ポケットの深さは4mm以上~5mm未満です。歯周ポケットのなかに歯垢や歯石がたまりやすくなるので、除去する必要があります。

  3. 中等度歯周炎

    歯周ポケットが 5mm以上~6mm未満の状態です。歯槽骨にまで影響が及んでいるため、歯を押すと動揺が見られます。膿が溜まることもあり、口臭も強くなるのが特徴です。歯周ポケットの奥深くまで専用の機材でクリーニングし、状況次第では歯周外科手術や、歯周組織の再生療法をご提案することもあります。

  4. 重度歯周炎

    歯周ポケットは6mm以上です。歯を押すと大きく動くようになり、最悪の場合歯が抜けることも考えられます。歯周組織を再生する治療法もご提案できますが、難しい場合は体の健康のためにも抜歯を検討する必要が出てきます。

歯周病が引き起こす全身疾患

歯周病は細菌によって歯周組織に炎症が起きている状態です。そして歯肉には血管が通っており、そこから全身に歯周病菌が運ばれ、様々な悪影響を及ぼすことが明らかになっています。つまり、歯を守るための歯周病治療が、全身の健康を守ることにつながるというわけです。以下の疾患に関係していると言われています。

脳卒中

歯周病菌が産生する酵素の中には、血液を固まりやすくする働きを持つものもあります。このような酵素が血管内で作用すると、血栓ができやすくなり、動脈硬化や脳梗塞につながるのです。

肺炎

歯周病菌の混じった唾液が誤って肺に入ると、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。

心臓病

歯周病菌が心臓弁に感染し、心内膜炎などの心疾患を引き起こします。実際に歯周病の人は健康な人に比べて、心臓病になりやすいことが明らかになっています。

糖尿病

糖尿病の人は歯周病になりやすく、逆に歯周病の人は血糖値が高くなる傾向があります。実際歯周病の改善により血糖値が下がったという症例は数多くあります。

未熟児出産・早産

歯周病の母親は、健康な母親に比べて未熟児出産・早産のリスクが高くなります。
また歯周病菌は感染するので、出産後は食べ物の口移しなどで、お子様に移す可能性が高くなります。

ガン

近年の研究では、歯周病の人は健康な人に比べて、ガンになる確率が高いことが報告されています。

認知症

歯周病菌によってカテプシンBという酵素が増え、アルツハイマー型認知症の発症因子である「アミロイドβ」が増加し、認知症の発症・症状悪化を招く可能性発表されています。

当院の歯周病治療の流れ

当院では、基本的に歯科衛生士が治療を行いますが、
歯科医師による、マイクロスコープを用いたしっかりとした最終確認を行っています。

Flow01 歯周病検査

当院では、歯周病の兆候を見逃さないよう、綿密な検査を行っています。
まず、歯肉の色や形、出血の有無をチェック。健康な歯肉は、ピンク色で引き締まっているのが特徴です。次に、歯周ポケットの深さを測定。歯と歯ぐきの間の溝が深くなっていれば、歯周病の進行が疑われます。歯石や歯垢の付着量、歯のぐらつきもしっかりとチェックします。
さらに、レントゲン写真などを組み合わせて、総合的に歯周病の有無を診断。自覚症状がなくても、検査でしっかりと歯周病の兆候をキャッチできるのでご安心ください。

Flow02 問診・カウンセリング

検査結果をもとに、現状の歯の状態と今後の治療方針について分かりやすくご説明させていただきます。

Flow03 歯周基本治療

患者様の歯並びや磨き方のクセに合わせて、磨き残しを防ぐための歯磨きの仕方のアドバイスや、必要な補助器具の提案をいたします。当院の歯科衛生士が丁寧にレクチャーしますのでご安心ください。
その後、歯肉縁上の歯石除去(スケーリング)を行い、歯肉縁下の歯石や感染した歯根を綺麗にしていきます。
また、歯周病の原因となるような咬み合わせの調整なども行いながら、歯周病の治療を進めていきます。

Flow04 【重症の場合】 外科治療・再生療法

歯肉剥離掻爬術(フラップ手術)

歯周基本治療を行っても改善が見られなかったり、もともと重度歯周病だったりした場合、スケーリングやルートプレーニングを続けても、十分な効果は得られません。そのような状況で行うのが、外科治療(フラップ手術)です。歯肉を切開し、直接患部を確認しながら、歯周ポケットの奥深くに潜む歯石やプラークを徹底的に取り除くことができます。

歯周組織再生療法

歯周病が進行すると、歯を支える骨などの組織が失われていきます。しかし、歯周組織再生療法なら、その失われた組織を回復させることができるのです。骨の欠損部にスペースを作り、特殊な薬剤を充填することで、歯周組織の再生を促せます。

Flow05 定期的なメインテナンス

歯周病の状態により期間を定め、数ヶ月に一度の間隔で、検診・歯石除去にいらしていただきます。


PMTC(ロフェッショナル カニカル ゥース リーニング)

セルフケアを頑張っていても、どうしても磨き残しは出てしまいます。そのようなケースでは、PMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)がおすすめです。歯科衛生士が患者様の歯をしっかりとクリーニングします。バイオフィルムや着色、ざらつきの原因となる細かい粒子を細部まで取り除き、虫歯や歯周病にかかるリスクを低減させることができます。

SPT(サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)

歯周病治療後の再発防止と、再発が起こってしまった場合に早い段階で適切な処置を施すために、定期的に行われる歯周病安定期治療です。必要に応じて処置内容が異なります。

歯周病は「予防」することが大切です

歯周病予防には、正しいセルフケアが欠かせません。しかし、自己流の歯磨きでは、汚れが残りがちになるのも事実です。だからこそ、定期的に歯科医院でチェックを受けるようにしましょう。当院では、歯科医師・歯科衛生士によるプロフェッショナルな目線で、歯と歯の間や、歯周ポケット周辺の磨き残しなど歯周病の温床となる部分を徹底的にクリーニングします。セルフケアとプロフェッショナルケアの両輪で、歯周病を予防していきましょう。

予防歯科